マゾロポリタン美術館

 この種類のイラストの作家はほとんどが匿名で、作品も偏在しています。
春川ナミオやイギリスのSardaxのようにメジャーなアーティストもいますが、その多くは謎のベールにつつまれています。


 このカテゴリーではそういう世界にスポットをあてています。

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マゾロポリタン美事術館




マゾヒズムに花束を! バナー画像(お持ち帰り用)

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posted by homer_2006 | Comment(1) | マゾヒズムに花束を!
この記事へのコメント
かの春



キャリア・ウーマンによる開かれた女性支配

 女子アナがスタジオで、ディレクターを人間椅子にするというアイデアが素晴らしい!まんざら「あり得ない」設定でもないし、なかなか説得力あるよ。フェムドム・アートとしてはポストモダンなテーマで新しいうねりを巻き起こした。

 このアーチストによって描かれる対象は、社会で活溌に働く女性たち。高度経済成長以後の女性の社会進出や男女雇用均等法などによって裏打ちされたしたたかで粋なリアリティ。ここに登場する女性のプロポーションは抜群で、特に脚のラインが美しい。特定のモデルが存在するのであろうか、一貫性あるキャラクター像にはエキゾティックな雰囲気が漂い、どことなく無国籍風でもある。

 また、描き込まれる背景はなぜか公共の場であることが多く、周到に用意されたパブリックな視線が存在する。やや露出趣味も入り交じった倒錯性にはある種のこだわりが感じられ、そのレトロな雰囲気との合わせワザでもって効果的に被虐願望が満たされる。

 僕は詳しいことを知らないがネット界では昔から有名なアーチストで好きだった。作品もわりといろいろなところで見かける。
 
 日本人なのか? 女性なのか? マニアックなかの春ファンの方、情報をお寄せ下さい!
























【2006/01/30 Mon】 // マゾロポリタン美事術館



Sardax



英国紳士の描く上品なミストレスたち

欧米のフェムドムアートの中には、Eric Stanton や Bill Ward に代表されるような、ややもすると男まさりでパワフルなイメージのミストレスをよくみかける。 その点、Sardax の作品に登場するドミナの多くは、気高く優雅な立居振舞のフェミニンな魅力にあふれている。また、描かれている女性にはどことなく東洋的な面影が漂う。数年前のインタビューでは春川ナミオの作品を敬愛しているとも述べられていた。春川作品に見られるモノクロタッチの魅力は Sardax にも共通して感じられるエッセンスである。彼はおそらく西洋的な白人女性よりも、黒髪、黒い瞳のオリエンタルな女性の方に、よりフェムドムな魅力を感じているような印象を受ける。随分と以前に雑誌「Mistress」の読者投稿用ページにおいてもこの人の作品が紹介されていた時期があり、日本とは縁が深いのかもしれない。昨年アメリカで出版された女王様向けハウツー本のカバーデザインなども手がけており、国際的に活躍する数少ないフェムドム・アーティストだ。






 最近、Sardax 氏自らのオファーにより日本在住の個人ミストレスがモデルとして肖像画が描かれ、公開された。この女王様は Adult Diary という WEB Ringでもお世話になっている花岸菫さんで、真昼の月でプライベートにSMサロンを運営されている広島在住の女王様。日本のFemDom コミュニティの明るい話題として祝福したい。


Sardax official website







【2006/01/04 Wed】 // マゾロポリタン美事術館



Eric Stanton



 Fem-Dom 系アーティストとしては、おそらく最もメジャーな成功者となったエリック・スタントンはニューヨーク、ブルックリン生まれ。初期の「スパイダーマン」の制作にも関わった経歴を持つ著名なコミック作家である。カラフルなアメコミというテイストで それまでダークアンダーだったフェムドムの世界をポップに創出した。ジョン・ウイリーと並び米国フェムドムアートの大御所だ。
 最近顔面騎乗ファンでもスタントンの初期の作品が紹介されていた。フェムドム愛好家ならずとも人気のある作家で洋書店にいくと豪華な画集(TASCHENという出版社)がまだ入手可能なはず。ポストカードにもなっていて何気に使われてしまうとちょっとドキドキしてしまう。

エリック・スタントン ミニギャラリー











【2005/12/22 Thu】 // マゾロポリタン美事術館



FemDom 抒情画家
ドイツのジムさん


 いたるところで作品を見かけるわりには、詳しいことがほとんど知られていない謎のアーチスト。通称ドイツのジムさんの作品はインターネットが普及するはるか以前からもよく紹介されており、70年代の日本のメディアにも何度か登場している。
 ユビキタスとはこの人のために使いたくなる用語。かろうじて今でも入手可能なリソースとしては、1980年代にフィクションインクが発行していたボンデージ本や河出書房の文庫「サドマゾヒズム覚醒する愛」(大類信著)などの中でこの人の作品をみることができる。ネットには出典が明らかでない多数のイラストが偏在している。
 
 たいていの場合長い脚に編み上げのロングブーツをはいたお尻の大きなグラマラスな女性が、中年紳士を辱め、苛めるといったシーンが多く描かれ、ひとめでこの人の絵だとわかる微妙な共通性見られる。モノクロ作品が多いが、最近着色された作品をみつけた。また、本人の手によるものかどうかは不明だが、写真とのコラージュっぽい作品もある。

 フェムドム・オンリーで自己のマゾヒズム願望にここまで正直に、忠実に描くコダワリはあっぱれと言うほかない。


【2005/11/10 Thu】 // マゾロポリタン美事術館



須磨利之
日本のFem-Dom アートの先駆者




 「責め絵」または「縛り絵」と呼ばれる分野が日本には古くからあり、もっぱら女性が「責められる」側の描写である。このジャンルの先駆者の一人に伊藤晴雨がいる。それではフェムドム、つまり「女性が男性を責める」図式の責め絵は、いつ頃から描かれたのであろうか?

 確実な起源は定かではないが、春川ナミオ以前にルーツを求めるならば、とりあえず須磨利之という人物にたどりつく。「奇譚クラブ」の編集者であり、喜多玲子の名前ですばらしい責め絵を描いた画家としても知られる伝説の人物だ。後に「裏窓」を創刊、SMコレクターなどその後の様々なSM雑誌にも関わり、美濃村晃などのペンネームで数多くの小説やルポ、コラムなども執筆した多才な人で、ちょうどこの時期にアメリカでも似たような活動をしていたジョン・ウイリーを連想させるマルチタレントであった。
「奇譚クラブ」は戦後まもない風俗誌で、一般的な実話雑誌としてスタートしていた。それが須磨利之が編集に関わるようになった昭和27年から、SMという言葉がまだ使われていないこの時代に、いわゆるSM色を濃く反映した内容に変わっていく。

 このイラストは須磨が自ら企画・構成を手がけた「女天下時代画集」のひとこまで、挿し絵も描いている。(「奇譚クラブ」1952年7月号)
 戦後のメディア史上フェムドム的なイメージが(大々的?に)登場したのは、これが最初ではないだろうかと思われる。この当時、須磨利之は名前やタッチを微妙に変えつつ、一人で百点近くのイラストやカットを奇譚クラブに描いていた。


【2005/11/05 Sat】 // マゾロポリタン美事術館



John Willie

 この人はご存知の方も多いと思うが、米国の伝説的なボンデージ雑誌『Bizarre』の編集者であり、カメラマンであり、イラストやコミックも描いたボンデージ・アートの先駆者だ。そのコンセプトは No Sex, No Nudity (セックスなし、ヌードなし)というルールに従う遊戯で、女性をいかに美しく縛るか、というのが主な主題であった。フェムドムとはやや異なる世界なのだが「女が女を虐める」という彼の描くイメージには、女性支配・女性崇拝への思想へとつながるものがあったと思う。なによりもこの種のマイナー・カルチャーを一般大衆にまで広め、屈折した倒錯美の普及に大きく貢献した人物である。

 『Bizarre』は1946年創刊。(復刻版ハードカバー本が現在でも入手可能)途中休刊も含めて10年ほど発行され、「奇憚クラブ」などを通じて戦後の日本に初めてSMイメージのプロトタイプを伝えた。彼の理想やスタイルは当時の米国内でさえ「逸脱した欲望」としてキワモノ扱いされていたらしいが、拘束された女性の美しさをポップなアートとして創出したウイリーの功績は70年代に再評価され、サブカルチャーの重要なカテゴリーとして定着したのである。

【2005/11/03 Thu】 // マゾロポリタン美事術館

Posted by リンク先記事全文 at 2005年10月26日 04:00
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