バカの壁



 養老孟司いわく:「他人と自分は違うから、他人に理解してもらえないのは当たり前」


 ベストセラー『バカの壁』の趣旨をひと言でいうとこうなる。 
ではどうすればいいのか? それは書いてない。いや「自分で考えろ」ということらしい。こんな本がバカ売れするぐらいだから、世の中バカが増えたってことなのだろう。自分も含めて ^^

「わかってもらえた」というのは勘違いであることが多い。運がよければ理解してもらえることもありえるだろうが、デフォルトでは普通理解してもらえないという前提に立つべきなのである。コミュニケーションの基本はまず他人ありき。自分との違いを認めて、他者を理解しようと努力することで道がひらける。

 ここで重要なのは簡単に「わかった」とは思わないことだ。自己チューの弊害は容易に(自分に都合よく)わかった気になってしまうことである。

 今の世の中「まず自分ありき」という方向で動いているような気がする。そうした動きに寛容な社会が、フリーターやニートを産み出し、さまざまな問題の遠因ともなっている。ブログの流行は肥大化した自己の発散の場として登場した。ネットでの多重人格やアラシ行為を行うような人々は「理解してもらえる」という期待値が高すぎるのだろう。「アキラ」(大友克洋)」の鉄雄君のように、あまりにも肥大化しすぎて自分ではもうコントロールできなくなっているのかもしれない。

 かくいう僕も世界の中心に自分がいると思っていたりする。自分を中心に世界が回っているとまでは思っていないはずだが、無意識の中では、おそらく世界の中心で愛をさけんでいるのかもしれない。

 思えばマゾヒストなんてある意味で超自己チューな人種だなと思う。献身的にご奉仕して、お仕置きされたいとか言いながら、自分の快楽追求のために支配者(女王様)を逆支配、つまりコントロールしているのだから。そして存在するはずもない「自分のマゾヒズムを理解してくれる女王様」を求めて永遠にさまよう。ちょっと現実的なマゾはこの壁にきづき、リアルでのパートナーを見つけることができるかもしれないが、それでも心の片隅ではいつか理解してもらえることを期待しているのだ。

 わかっていてもやめられない。救いようのないのが「マゾの壁」である。

 気になっていたけど今さら読むのもなんとなく恥ずかしいという人に朗報。
「バカの壁」「死の壁」に続く壁三部作の最終章が出ました。

超バカの壁

新潮社

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 言ってることは一貫してほぼ変わらない。常識的なことで特に目新しいものはないが、ニートや少子化問題など最近の事例にあてはめ、よりわかりやすくパワーアップはしている。とっつきにくいトピックを親しみやすい語り口で読ませるスタイルは一読の価値はあるだろう。

 マゾの壁も打ち崩せるかも?

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posted by homer_2006 | Comment(0) | マゾヒズムに花束を!
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