麗子女王様





 カリスマ的タトゥー・クイーンといえば、この人しかいないであろう。僕が初めて見たのは1998年の「Mistress」 vol.34号で、表紙と巻頭グラビアを飾っていた。その時のインタビュー記事によると、中1の時既にSMツーショットダイヤルを経験、高校時代にはSM テレクラでM男と出会って実際にプレイをしたという筋金入りだ(←なんのだろう...^^) 


 刺青はかなり本格的なもので21歳の時に彫ったらしい。本人は彫り物マニアを自称している。



 概算だが麗子女王様は、僕が中学生ぐらいの頃にお生まれになっている。僕が谷崎の「刺青」を読んでいたウブなお年頃で既にSMライフを実践されていたというのだからぶっ飛んでしまう。以前他の雑誌には新人類女王様とも紹介されていたが、どういう感性でSMを考えているのだろうかと、ずっと気になっていた。

 別に刺青なんか彫らなくたって、すでに女王様の資質充分なものがあるだろうに。何故彫ったのか?ハクをつけて業界でのし上がるために?

 あるいは「刺青」の清吉のように彼女を崇拝する誰かがいたのだろうか。肥やしになってしまったM男はいたのだろうか?破滅に追い込まれたM男が....



 北川イベントの打ち上げで同席した際、長年の思いをぶつけてみた。刺青に関するこの種の質問はこれまでにもイヤというほどなされていたであろうし、初対面でいきなりこんなことを聞くのも失礼だとは思ったのだが、酔った勢いもあって恐る恐る尋ねてみた。(三次会か四次会でかなり酔っていた)







ボク : 耳タコかと思うんだけど、彫ってから人間変わった?


    (↑ どこが恐る恐るなんだか) 



麗子 : そうですね。かわったと思います。



ボク : 彫ろうと思った動機は?



麗子 : 変わりたかったからかな。劣等感をなくしたかった。



 なんとも意外な答え。この人にもコンプレックスがあったの? 

これだけの美人で、これほど自信に満ちた表情からは信じがたいことなのだが。やはり刺青は人を変えるのか。




 それ以上に驚きだったのは、温和で繊細で、人に気を遣わせない、麗子さんの人柄だった。刺青に関して見識の浅い僕に対して、自分のコンセプトや過去のプライバシーにかかわることまでを交えて丁寧に説明してくれた。



 僕は最初自分がビビっているのがわかっていたが(北川イベントの間中ずっとびびりまくっていたようなものだが)話しているうちに不思議と打ち解けてきて、彼女がどう思ったかはともかく、親しくもあるような、隔たってもいるような不可解な距離感に心地よいものを感じてきた。



 刺青には、処罰として、装飾として、愛情のしるしとして、または権威の象徴として人の身体に彫られてきた長い歴史がある。そういう伝統の重み、表象の深さのようなものが説明し難い一瞬を感じさせていたのかもしれない。「彫る」という意志と「彫った」という結果が、彼女のアイデンティティと魅力を増幅したのだ。もし彼女に刺青がなかったならば、こういうオーラを感じることもなかったのだろうか。



 そんなことはでうでもよくなっていた。



 これが肥やしになるってことなのか。それならなってもいいな。



 もうどうにでもして下さい! 


思わずそう叫んでいた。( ↑ 心の中で)





(注)諸事情から写真部は消してあります


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