呂后 − 異姓王を謀殺し塩漬けの肉を諸侯に配る

a6f904fd.jpg香具師興行であるなら、お待たせしました! の口上から始まることになろう。
中国前漢高祖・劉邦の皇后の話題である。

この女性も本ブログで取り上げるべき話題は目白押しだ。
かの有名な『人彘』ではなく、副題の逸話で論を進めることにする。

時代は高祖晩年、すなわち漢朝も起動に乗り出し、そろそろ承継問題に着手すべき時期。
そうなると。
狡兎死して走狗煮らる、格言にもなっているとおり、建国に功績のあった韓信や彭越は呂后により謀殺された。
それだけにとどまらないのが、この逸話を取り上げた理由だ。
呂后は塩漬けにした肉を諸侯に配るのである。
つまり、政治的観点から見れば諸侯を試したということになるのであるが、彼女の心理は?
いやはや、すさまじいサディズムである! で結んでしまってもいいのであろうが、ここはもう少し掘り下げよう。

もし、仮にである。
初代皇帝の后が朝廷安泰のために、人を捨てて鬼になりきったとしたら? 過去投稿で話題にした北条政子に類するパターンだ。
これはサディズムではない。けど見かけ上は、同じことになってくる。

で、呂后の行動は本当にサディズムに分類していいか?
それはなんともいえない。が…
論者が考えるところの分水嶺は、呂后自身が韓信や彭越の塩漬け肉を食べたか否か、である。
彼女が諸侯らの前で、うまそうに食してみせて彼らに勧めたとあったなら、文句なしにサディスティンだ。
ちょうど、リンチ殺人の陣頭指揮にたった永田洋子のように。
けど、それをしなかったとなったなら、或いは…

いずれにせよ、権力者の粛清にみる残酷譚は…
全て、人外のドミナントに支配された事例であるといえよう。



posted by homer_2006 | サディズムに花束を!
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