江戸・長屋のおかみさん衆 − 『うらなり打ち』で横暴亭主に反撃

d06634c1.JPGそもそも歴史の担い手は名前を残した人物のみにあらず、
前投稿に引き続き、もう一例名無しを主役にする。

この稿のヒロインをつとめるのは、時代劇でお馴染み、たくましいあの貧乏長屋のおかみさん達だ。
時代劇においても大体は暴力的に描かれる人物像である。
惚れに惚れた長屋小町のお花ちゃん、嬶にしたらば角丸出し、
お陰でオイラは生傷だらけ、でもさ、オイラにゃ過ぎた女房さ。
こんな感じであろうか?

前置きが長くなった。
うらなり打ち、これは女房に離縁した男を、長屋の女衆が打ち据えるという儀式である。
打撃具として使われるのが、しゃもじ・おたま等々の台所用具、女性が男性をスパンキングするにいかにも相応しい。

岡口逸堂の稿で触れたように、日本におけるスパンキングの歴史はかなり古い。
江戸時代どころか平安時代あたりにも記録を見ることができる。
子の出来ぬ女を神前に引き出し、男根状の棒で臀部を打ち据えるというものだ。
うらなり打ちは、将にこれの逆転、子が出来ないという理由で女房を離縁した男が女たちに打たれるのである。
セックスに関して受身の女性の反撃、ということで女性サディズムの正道と言えるだろう。

もうひとつの注目点は、子が出来る出来ないの生殖関係に直結したサディズム事例であることだ。
掲示板サイトで、「セックスとSMはイコールでいいじゃないか」などという突拍子もない意見を目にしたことがある。
突拍子もないと言った。事実そうなのである、が。
今この稿を書いていて、ふと、件の発言はスパンキングマニアの手によるものなのか、と考えた論者である。




posted by homer_2006 | サディズムに花束を!
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