中近世・中国の女性たち − 纏足によって男性に支配されたのか?

8e938a3c.JPG纏足とは、幼児期より足に布を巻かせ、足が大きくならないようにするという、かつて中国で女性に対して行われていた風習である。
宦官と違い、日本には伝来しなかった制度だ。
一体なんでこんなことを?
表向きは足の小さい女性が上品だということになっていたためであるのだが、裏には明らかなる支配の構造があろう。
足に対するフェチシズムの傾向が強い男性による支配…

つまりは、逃げ出せないようにするためである。
この時代は古代と違い奴隷制度はない。だが民主主義の時代でもない。
農奴… とりわけ農村部においては女性たるもの、荘園主の財産であった味には変わりはないのだ。

魯迅の小説あたりにもここらの事情は出てくる。
小作の男は適齢期になると、貯めた金を持って荘園主の元を訪れる。
金を数えた荘園主、うん、この金額ならあそこにいるのはどうだ? と指をさす。
と、取引が成立すると華燭の典である。
纏足娘はちょこちょこよちよちと、伴侶となった男についていくのだ。

今の価値観で計ればひどい話であるのだが、それはそれで結婚制度ではあったのだろう。
さらにである。
纏足娘が、口をきく道具として生涯支配され続けたか? そこらの事情がきわめて懐疑的であることからも、嗚呼! あわれなるかな、中国纏足女性、とは断じられないのである。
民話伝承に登場する彼女たちは、おおかた夫に纏足の包帯の交換までさせる横暴妻である。
別の場所でも何度か論者は、この話題に触れている。

中国の笑い話集『笑府』から。

 ある男、女房にいいつけられて纒足の包帯をほどいてやっていたが、臭くてたまらないので、思わず片手で鼻と口をおおった。すると女房が怒って、
「何です、そのしぐさは。いやなら、してもらわなくてもいいのですよ」といったので、あわてて、「いいえちがうんです。さっぎ蒜(にんにく)を食ベたので、その息がおみ足にかかってはいけないと思いまして……」

話は話としても、男性の支配心理を逆手にとっての逆支配は、いかにも小気味いいではないか?
そして、女性的である。最後に笑ったものが勝ち。

わが国においてもそうであろう?
山の神ということがある。女は三界に家なし、と言われながらもなんだかんだ他に家に入り、ちゃっかりそこの主になってしまうのである。
家の中こそが女性が支配者となれるべき場所。男性は男性なりに女性は女性はなりに、自分が戦うべきグラウンドが与えられているということだ。
論者に言わせれば、女性の社会進出のなんのと言って、敢えて男の領分に入り込む女は阿呆である。女王様よ、ミストレスよとちょうされて、マゾ男の充足のために汗だくになって鞭をふるう人種と似たり寄ったりといったところか。
思えば、人間が天より与えられている選択肢は無限にあるように見えてその実、案外少ないのではなかろうか?
だとすれば無難な選択をするのが賢い。森羅万象、全ての物事にはそれに伴う原価があるのである。

今の時代このような考え方の論者は多分、へそ曲がり女の部類になるのであろう。




posted by homer_2006 | サディズムに花束を!
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