夏姫 (中国・春秋) − 稀代の妖婦、亡国の淫婦の実態は?

02f94415.jpg傾国の美女、傾城…
美しい女というのは存在自体が罪であるようだ。
現代も、そして夏姫の紀元前6世紀も。

彼女のキーワードは『妖艶』である。
このキーワードは、10歳を少し出たあたりから登場する。「兄・子夷の情夫である妖艶なる美少女」
加えて長じての夏姫だ。今度は年を感じさせないような若々しいセックスアピールを繰り広げるのである。
つまりは、一生涯『妖艶なる美少女』であった彼女は、交わりのあった数々の男たちをことごとく破滅へと導くのである。

ここで、留意しなければならないのは、夏姫は「帝王を股間に弄し、女の本懐、これにすぎるものはなし」タイプではなかったことだ。
元より、三大悪女のように自らを権力の中心におこうとしたわけではない。
では、女の武器をもって権力者をたぶらかし、栄華を極めようとしたのか?
これもまたNOである。
なぜならば、記述したとおり彼女の周りの男たちは勝手に近づき勝手に滅亡していったのだから。
したがって、夏姫と権力支配とは全く結びつかない。

にも拘らず、副題にしたような形容をもって現代まで語り継がれる夏姫を被害者とする論述も少なくない。
論者は、この論評も懐疑的だ。
なぜならば、彼女は受動的ではない。少なくともセックスに関しては積極的である。
名家の出であるものが権力に対して執着がない以上、拒もうと思えば拒める。
にも拘らず、これほど多くの男たちと交わったと言うのは夏姫自身の意思であろう、純粋にお好きだったのだろう。

さて、この夏姫をS女に分類してよいのだろうか?
満更、「なにをバカな!」という答え一色に染まる訳ではなさそうな、昨今ネット論調が気がかりな論者である。



posted by homer_2006 | サディズムに花束を!
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