煙くらべ

3月続けましてもう一稿、中国では春霞を意味する煙にまつわる春三月の話題を。

日本においては煙というのは一時、忌み言葉となっていました。
ひとつには、源氏物語の柏木。
火葬の煙を連想させるから、あたりですか。

そして、また別の理由は、周防内侍の、

  恋ひわびて ながむる空の 浮雲や わが下もえの けぶりなるらむ

ここらあたりでしょうかねえ。
とまあ、ここらを踏まえて、百人一首選者・藤原定家の逸話です。
その業績からして、温厚な貴公子をイメージする方も多いのではないでしょうか?
ところがどうして、この人はなかなかの暴れ者、『狂乱の貴公子! リック・フレアー 』だったそうですよ。
若いころの暴力事件、さらに、ぐっと晩年の承久二年(一二二〇)二月十三日の内裏での二首歌会です。

ちょうど新暦で言えば三月ですよ。歌会にはもってこいの時期です。
ところが、かねて後鳥羽上皇の専横ぷりを不満に思っていた定家は、まず一首目『春山月』と題し、

  さやかにも 見るべき山は 霞みつつ わが身のほかも 春の夜の月

と、招聘されたことに対する不満を当てこすりにこめました。
そして、二首目が『野外柳』、
  
  道のべの 野原の柳 下もえぬ あはれなげきの 煙くらべに

上でいったように、「下もえぬ」「煙くらべ」は当時の宮中では不吉な言葉として禁句・NGワードになってました。
それを両方入れて、秀歌にするとは!

果たして、上皇はぶちきれ定家を勅勘(上皇が臣下を勘当すること)してしまいます。
以上、歌詠みが必ずしも文弱の徒という訳ではないという事例でした。

と、この言い回し、



「煙くらべ」がなんで縁起が悪いか
潜入観念で評価しちゃダメ

を巧みにちらばらせて丸写ししました。

………
………


わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて〜!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



posted by homer_2006 | マゾヒズムに花札を!
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