秀吉に兵糧攻めにされた城の男女たち − 戦国終焉のための人柱

e2bc5b10.jpg実戦における豊臣秀吉は兵糧攻めを得意とした。
織田の一将として中国毛利領を攻略した際にしばしば用いる。羽柴筑前守秀吉と呼ばれていた時代だ。
この稿は秀吉ではなく、攻められた側の名もなき男女たちを主役に論じよう。

折も折、国営放送の大河ドラマで少し前に放映していた。
場所は三木城であったか?
長澤まさみ扮する女忍・こりんが、表題のごとき人物となるストーリーであった。
その折、こりんは飢えのため視力を失うことになるのである。
戦いの悲惨さを訴えるがためのこの設定であるのだが、史実を調べてみるに…

とてもとても、こんな甘い話ではない。
三木城と同じく干し殺しにされた鳥取城では、やせ衰えた男女が城の柵に取りすがって、外に出してくれと泣き叫ぶ姿が見られたという。
そして威嚇のために鉄砲で撃ち殺すと、たちまち死人にとびついてこれを食ったというのだ。

カニバリズム、和訳すれば食人症、平たく言えば人食い。
ものの本によれば、飢饉の折に人が人を食べることはカニバリズムには含まれないとのことだ。
さもありなん。
飢えの前に、女も男も、正常も変態も、サディズムもマゾヒズムもカニバリズムもフェチシズムもあるものか!
人は何らかの食物を摂取せねば、その命を保つことが出来ぬ。この事情は他の生物となんら変わりがない。

衣食足りて礼節を知るということがある。



posted by homer_2006 | サディズムに花束を!
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