日野富子 − 戦国へのプレリュードを奏でた室町の悪女

392ca5b8.jpg日本史における大物役者の割には注目度の低い女性だ。
ネット検索をかけても得られる情報は、大河ドラマで富子を演じた三田佳子のトピックスが大半、別の意味での大物役者のイメージに取り付かれる。
改めて紹介するに、室町幕府8代将軍足利義政の正室である。

ご存知のとおり義政というのは腐敗政治家の代表格、その正室して取りうる行動はいくつかの選択肢に絞られる。
して、彼女の意思決定は?
結論を言えば、富子という女性は中国三大悪女のパターンに非常に近いタイプだ。
即ち、政治に興味を示さない夫に代わって幕政に深くかかわって影響力を行使する、だが、自分が矢面に立つわけでなく、ちゃんと防波堤めいた人物を間に立てる。
ある意味、自らが尼将軍となった北条政子よりも賢いやり方かもしれない。

そして、サディズムであるか。
勿論、彼女も血を流した。お決まりの側室粛清。
まあ、お決まりである。
それよりも…
副題に掲げたごとくの行動の方が罪深いといえるであろう。即ち、管領の力を高め、唯でさえ分権型組織である室町幕府の屋台骨を危うくしたのは、他ならぬ富子なのである。
言うまでもなく彼女一人が悪いわけではない。だが応仁の乱に端を発し、家康により漸く終結する戦国時代の間に流れた血は、如何ばかりの量であろう?
掛け算である。今ひとつの乗数は、蓄財に励んだこの女性の私利私欲度。
日野富子という女性は、日本史上屈指の流血女王と言っても大きくは外れないのではないか?

戦国時代であるか。隣国中国にもあった。
だが、こちらの方はイエスキリストが生まれる前の時代だ。
我彼の年代の差分だけ、我が国の戦国時代は血の匂いが生々しい。



posted by homer_2006 | サディズムに花束を!
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