長谷川町子 − 超S女『波多野たつ』人気にフェムドム信奉者たちの本音を見た

014ddc70.jpg論じようとしていた女流漫画家とは、この人、長谷川町子である。
市川房枝の稿で触りの部分に及んだ。

件の折であるが、『意地悪ばあさん』を長谷川の分身と述べた。
反論ある向きも多かったであろう。自伝等盛んに目にする機会の多い彼女のこと故、その分身が『サザエさん』であることも広く知れ渡っているから。
だが、あれは表(向き)の分身。裏(、或いは『真の』といっていいだろう)の分身は『意地悪ばあさん』、これもまた長谷川町子が女流であるがための妙であろう。
そう、全編に渡って爆発する『波多野たつ』の復讐的加虐心…

お気づきになっていたか? 論者が復讐的加虐と加虐的復讐を使い分けていることに。
どちらに主眼があるかで使い分けてきた。

波多野たつは弱い、即ち現在以上に社会的に弱い立場にあった女性である上に高齢である。
その弱い者が、一矢報いるべく加虐心を爆発させる。
彼女の攻撃目標は、直接虐げた相手だけではなく無差別多岐に渡った。
漫画ならではの荒唐無稽さで、国務大臣、財界主要人、外国要人にまでも。
将にこのばあさんはスーパーサディスティン、女性にありがちな復讐的加虐心の使い手の範となるべき架空キャラクターであろう。
世間は大いに共感した。
同時にこれが、長谷川自身の裏の姿であったことは想像に難くない。女流であるがための妙、先ほど述べた。

なぜ共感が得られたのか?
それは、より強いものに加虐心を向けたから。
意外にも意地悪ばあさんは、子供と動物には寛大なのだ。
より弱いものにのみ復讐的加虐心を向けた女性たちの事例は、散々論じてきた本ブログである。

さて、人気作となった『意地悪ばあさん』はテレビドラマにもなった。
当時放送作家であった青島幸男が、『波多野たつ』を演じたことは余りにも有名である。
そして、参議院議員に当選した彼は第一声、当時絶大な権力を誇っていた佐藤栄作首相に「男妾」と噛み付いた。
世論はこれを、(青島の出身校である早大気風である)反骨精神よ、(政界の)意地悪ばあさんよ、ともてはやした。

しかるに、時を経るにつれて芳しくなくなる。
ご存知のとおり青島は、野党議員から東京都知事に転進し、今度は権力の側に回るのである。
あくまでも弱いものが強いものを甚振らなければ共感は得られない。女性サディズムにこれだけの共感が集まるのが何よりの証拠…

逆に言えば、共感者とは女性を弱い立場に留まらせたがっている人々であると言えよう。



posted by homer_2006 | サディズムに花束を!
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