アグリッピナ − アグリッピーナコンプレックスの語源となった稀代の"子不孝"母

b5fefdc3.jpg相も変わらず親子の確執による嘆かわしい事件が続発している。
西暦二桁の時代の、かの親子を見るがごとくの。
息子ネロは既に論じた。従って本稿の主役は母・小アグリッピナとする。
彼女といえば、本ブログではもうお馴染み『非合理な母親』の代表格といえよう。

息子しか見えない。
息子を皇帝にするためなら、どんな卑劣無惨な行動でも辞さない。
まずは、息子を連れて30歳年上のクラウディウス皇帝に嫁いだのであるか? 敢て近親婚の謗りをうけることを承知で。
齢60の皇帝なら直ぐにでも天寿をまっとうするであろうとの目論見が外れるや、毒茸を食わせて毒殺を図る。それにしくじると今度は医師に言い含めて、毒を塗った羽根箒を喉に押し込み殺すのである。
こうして宿願どおり、ネロを皇帝にしたはいいものの、かの息子は近衛隊長ブルスと哲人セネカを側近に置き母に相談なく政治を進める。
そこで君臣離反をめぐらすも、逆に息子からうとなまれる結果となり、この息子の手により殺されることになるのである。

この最期が特筆だ。
幾人も俎上に上げた『非合理な母親』…
肝心要の子供に嫌われた挙句、その手に掛かって果てたパターンは、彼女が初めてである。

人間とは感情の動物。それ故、どこに行っても気に入らないヤツに遭遇することになる。
その処方はといえば?
意識に入れないことだ。無視ではない、無視とはある意味注目の一種、路傍の石のごとくに扱うことである。
但し、可能な限り、という注釈がつく。
そう。どうしても意識に入れないわけにはいかない人間もでてくるわけだ。

親子・血縁とは、限りなく罪つくりなもののようである。


posted by homer_2006 | サディズムに花束を!
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