難波(なには)の桜

すだれ花札3月は桜。
パッと咲いてパッと散る潔さから日本人に好まれていることは、再三お伝えしているとおりです。
辞世にもよく詠まれますよねえ。
この点も触れてますか?
では、最も有名なものを。

 風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん

そうですねえ。浅野内匠頭ですよ。
この内匠頭に真似たくて辞世を詠みたがる人も、後世ちらほら。
三波春夫さんあたりもそうだったんじゃないかな?
そして西行と同様、望みどおり桜を見ながら、この世をあとにしたこともお話しました。

それはそうと、国営放送の大河ドラマです。
直前回の放送は、おっと、投稿日付にこだわらないで下さいよ、このブログの常です、えー、直前回でしたな、太閤秀吉の死の場面でした。
秀吉って人は、晩年急速にボケてしまったんですよねえ。その晩年は実年齢より遥かに老けていたはずです。柄本明がうまくやってましたよ。
そして、辞世ですよねえ。

 つゆとおち つゆにきえにし わがみかな なにはの事も ゆめの又ゆめ

浅野ゆう子扮するところの『女組長型・おかか』が「ウチの人にしちゃいい出来」と披露してました。
秀吉の忌日は旧暦9月ですので、残念ながらここには桜はありません。
しかし、彼の築いた大阪城は?
そうです。造幣局通り抜けのなんて、桜の名所として知られる場所です。

それは、万葉の昔からのようだったみたいですよ。
大伴家持も詠んでます。

桜花 今盛りなり 難波の海 押し照る宮に 聞こしめすなへ

松の月で言ったように、当時この地は大伴領です。
そして、万葉集+大阪とくれば、僕が敬愛する万葉学者の犬養孝先生のお膝元。
ってことで、昔のテレビ特番の話題に進みましょう。

えーっと。
BOROというバンドが『大阪で生まれた女』という唄を歌って一斉を風靡したことがあったんですか?
その折、大阪文化を特番した教育番組で、(当時の)大阪大学名誉教授・犬養孝博士と共演したとか。

  大阪で生まれた女  BORO 作詞/作曲

 踊り疲れたディスコの帰り
 これで青春も終わりかなとつぶやいて
 あなたの肩をながめながら
 やせたなと思ったら泣けてきた
 大阪で生まれた女やさかい
 大阪の街よう捨てん
 大阪で生まれた女やさかい
 東京へはようついていかん
 踊り疲れたディスコの帰り
 電信柱にしみついた夜

 たどりついたら一人の部屋
 裸電球をつけたけど又消して
 あなたの顔を思い出しながら
 終わりかなと思ったら泣けてきた
 大阪で生まれた女やけど
 大阪の街を出よう
 大阪で生まれた女やけど
 あなたについて行こうと決めた
 たどりついたら一人の部屋
 青春に心をふるわせた部屋

 大阪で生まれた女が今日
 大阪をあとにするけど
 大阪は今日も活気にあふれ
 又どこからか人が来る
 ふり返るとそこは灰色のまち
 青春のかけらをおき忘れたまち
 青春のかけらをおき忘れたまち

この唄から連想する万葉集の歌は? と問われて先生があげたのが、志貴皇子の

  葦辺ゆく 鴨の羽交に 霜零りて 寒き夕は 大和し思ほゆ

です。
うん、僕も犬養先生にならい『大阪で生まれた女』を聞いてみたんですけど、連想したのは万葉集にあらず、とあるバレー曲でした。

ウェーバー作曲・ベルリオーズ編曲の『舞踏への勧誘』。
ああ、アンデアウイーン劇場・杮落としにして、曲の途中で終わりと勘違いした客が拍手してしまう指揮者泣かせの曲ですね。
このパレーのストーリーを彷彿させます。

 一輪の薔薇の花を口にくわえた乙女が、舞踏会から戻ってくる、
 心地よい疲れに乙女は、うつらうつら、
 と、夢の中に薔薇の精が現れ、彼女とワルツを踊る、
 曲が終わると精は乙女にキッスして、月の世界へと帰る、
 気がついてみると、薔薇の花はしおれ床に散っていた。

ワルツの終わりを終曲と勘違いしてしまうんですけどね。
ともかく、19世紀において20世紀のディスコ並みにブレイクしたのが、このウィンナワルツです。
どうです? 感じこそ正反対になるものの、同じテーマでしょう?
19世紀・古き佳き時代の欧州 vs 20世紀・疲弊時代の戦後ニッポン、我彼100年の2つの差が、こんなにも違わしむるわけです。

と、この言い回し、



「歌よみに与ふる書」、異議あり! 加筆部

を丸写ししました。
いやいや、途中までは変化をつけたんですけど、やっぱ最後…は…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて〜!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


posted by homer_2006 | マゾヒズムに花札を!
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