「女王様」のプロトタイプ



 あの格好って、いったいなんなんでしょうか?と思うことが時々あります。毎度ワンパターンというか、自分でも結構好きなくせに、時々そこはかとなく違和感みたいなのを感じることがある。

 おそらく日本で最初にこの種のイメージが紹介されたのは、「奇譚クラブ」経由で米国の伝説的なボンデージ雑誌「Bizarre」に掲載されていたものが起源ではないでしょうか。それ以前からもプロトタイプの存在は西洋にも確認できますが、一般大衆に広くこのイメージが広まったのはこのメディアの影響が大きかった。事実、戦後の日本にまで伝播し、アンダーグランドではあったものの当時はマニアックに支持されていたようです。    
  ジョン・ウイリー エリック・スタントン 、Bill Wardなどによるフェティッシュな写真やイラストには、現在に継承されている女王様プロトタイプのルーツが見られます。マリーアントワネットやエリザベス女王のような、最初から権威ある女性ではなく、ごく平凡な女性でもそれを身につけることによってある種の権威というか、凄みとでも言うのか、とにかくその格好だけでもう跪いてしまいたくなるようなインパクトが求められる要素があると思う。
 
 黒や赤の下着をベースにタイトなコルセット、ストッキングにガータベルト、そしてハイヒールやブーツ。これら典型的な女王様的なるコスチュームは、ノーマルなセックスとは一線を画する行為へとスムーズに移行するための儀式的なアイテムとして、たんなるファッション以上の意味合いがあったと思われます。

 元来日本には、欧米ほど洗練されたアブノーマルなサブカルチャーが発達していなかったか、あるいはあったとしても、それをマスレベルで普及させようとする動きがなかったため、戦後の「奇譚クラブ」に代表されるカストリ雑誌が紹介してきた欧米的な女王様的イメージが、一気に人気を得て(?)普及促進していったのだと思われます。

 僕は、子どもの頃からただ単純に、もう無条件に「かっこいい!」と思ってました。
(なにしろ「奇譚クラブ」を初めて読んだのは小学生5年生ぐらいの時だったもので)

 長年刷り込まれてしまったプロトタイプの影響からの脱却は、難しいものがありますね。


posted by homer_2006 | Comment(0) | マゾヒズムに花束を!
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