昨日はこどもの日でしたか...

 僕は子供の頃からマゾでした。

 ジョン・K・ノイズの「マゾヒズムの発明」を待つまでもなく、日本でもこの種のアブノーマル願望や性癖の起源に関する考察はしばしば行われていました。例えば1960年代に田沼醜男がマゾヒズムの発生について歴史人類学的なコラムを発表しています。(「奇譚クラブ 」1962年5月号〜マゾヒズム天国〜)
 この人は「顔面騎乗」という言葉も発明したとも伝えられている人で、この時代に精力的な執筆活動をしていました。
 
 彼によると、古代から人類の弱肉強食という闘争の過程から、適者生存の淘汰の原理を引き合いにして、制服された民はその後の数世代にわたって奴隷として生きのびるためのDNAが形成され、支配され屈辱の中で生存する知恵が遺伝的に受け継がれていったという。これが原始的なマゾヒズムの発生というのですが、なんとも説得力がありそうでなさそうな、真面目に書いてるのかジョークなのかはよくわかりません。

 これより少し以前、1952年の風俗奇譚2月号の中、瀧村常次による「サディズム、マゾヒズムは果たして先天的異常性欲か?」という記事ではもう少し学術的・精神医学的な考察がなされていて、ここでは必ずしも先天的なものではなく、後天的な性癖と結論づけられています。

 いずれにしても、マゾヒズムやサディズムという不可解なるものの起源を辿ろうとする試みは、創作活動と同様に継続的になされていたようです。当時の投稿小説などを読めば、こういう性癖を持つ人々の共通の好みや願望は自ずと理解でき、ある種の普遍的なものさえ感じるのですが、一般社会では公に認められない忌まわしい世界というレッテルや偏見が今以上に強いプレッシャーとしてあって、その表現スタイルには独特の抑制が働いているような気もします。

 戦争体験や特殊な事情により倒錯的な異常性癖が身に付いてしまったという場合はともかくとして、平成の平和な時代にもポピュラーな意味でSMが普及し、アンダーグランド感がなくなりつつある現代において、個人におけるマゾヒズムの発生はどのように説明されるのでしょう?
 セックスや性的願望よりも強いリビドーでマゾヒズム願望を満たしてくれる行為に憧れてしまうのは何故なのか。それはいつから始まったのか。わかりやすく言うなら、きっかけはなんだったのだろうか...

 きっかけなどなくても、そうなってしまう世の中なのか、自分を納得させることのできる明解な答を模索しているところです。

 どうでもいいか、そんなこと ^^...



posted by homer_2006 | Comment(0) | マゾヒズムに花束を!
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